お知らせ

2018.08.27

8月25日「施餓鬼供養・新盆供養」のご報告

こんにちは。
仙臺納骨堂スタッフの鈴木です。

8月25日、納骨堂内の経王寺仮本堂にて、午前に「施餓鬼供養」、午後に「新盆供養」が行われ、午前・午後をあわせて約100名の方にご参加いただきました。
どちらも同じお盆の供養ですが、故人様にとって今年が初めてのお盆(初盆)の場合には、新盆供養となります。


※元木住職による法話のようす

供養の次第は、まず元木住職の法話から。
この施餓鬼供養や新盆供養が、どのような意味を持つのか、説明がありました。
続いて住職が読経し、皆さまからご焼香をいただきました。
最後に、紙塔婆に書かれた個人様のお名前がひとりずつ読み上げられました。


※施餓鬼供養のために飾られたご本堂と、紙塔婆

経王寺では「施餓鬼供養」を毎年お盆に行っていますが、そもそもどういったものなのでしょうか?
元木住職の法話から、ご紹介させていただこうと思います。


供養の対象は故人ではない?!
普段の法事では、供養するのはもちろん納骨堂に眠っていらっしゃる故人様です。
ですが、施餓鬼供養では、故人様が逆に施主となります。
そしてその故人様が誰を供養するのかというと、「餓鬼」となってしまったご先祖様です。
つまり施餓鬼供養は、普段お参りしている故人さまによる、餓鬼となったご先祖様への供養で、ご参列の皆さまはそれを演出しているだけ、ということなのですね。


「餓鬼」になってしまったのはどんな人?
では、今回供養される「餓鬼」とは、どのような方なのでしょうか?
それは、「普段ご供養されない親族」です。
なんとなく疎遠になってしまって、いつ亡くなったのかもわからない。親族の中にはどうしてもそんな方がいらっしゃるのではないでしょうか。
仏教では、一族から忘れられてしまい、供養されないと餓鬼になってしまうと考えられています。
つまり、今は縁が切れてしまっていても、元々は親族だった方であって、全く無関係な方ではないのですね。


故人様が徳を積むお手伝い
普段から皆さまにお参りいただいている個人様たちは、きちんとご供養されてとても幸せな状態です。
故人様から、苦しんでいる「餓鬼」の方々に幸せをおすそわけ、つまり「施し」をすることで、故人様に徳が積まれていく、という考えです。
ですので、「施餓鬼」供養という名前がついているのですね。
私たちの役割は故人様の手足となって、施しのためのご飯やお水を用意すること、というわけです。


情けは人のためならず
お施餓鬼をして餓鬼となった方を助けることで、まわりまわって故人様の徳となります。
情けは人のためならず、と住職が申しておりましたが、自分のことばかりを考えず、苦しんでいる方に施しをすることが、結局は自分のためにもなる
そんな優しさが、「施餓鬼供養」には込められているのですね。

……というわけで、施餓鬼供養のご説明はいかがでしたでしょうか?
経王寺では、施餓鬼供養だけでなく、12月の星祭りなど、定期的に合同法要が行われています。
それぞれ違った意味が込められていますから、それを理解したうえでご参加いただくと、いっそうご供養の気持ちが深まるのではないでしょうか。


さて、お盆が過ぎて一息つくと、秋のお彼岸が近づいてきます。
毎年、お彼岸には多くの方に参拝いただいております。
気まぐれな秋のお天気でも、ごゆっくりお参りいただける室内墓で、皆さまのご来館をお待ちしています!




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